花色日記

ゲームや女性向けシチュエーションCDの感想ブログ ネタバレ注意です

このブログについて

女性向けシチュエーションCDや、プレイしたゲームの感想を、備忘録目的で好き勝手に書き散らすブログです。18禁CDや18禁ゲームの感想も多く含まれますのでご注意ください。18歳以下の方は該当記事の閲覧をお控えください。
また当ブログ内の全ての記事が、ネタバレ前提の感想ですのでご注意ください。


 

ツッコミどころを探しながらプレイしたり聞いたりするのが好きなので、あまり甘めの感想は書けません。かと言って無意味に作品をディスるのも不快なので、その辺りのバランスは極力気を付けながら書いていこうと思います。この作品がなぜ好きなのか、逆になぜ苦手なのかを説明するのに、自分語りはガンガンします。すぐ手の平返ししますし、気が変わったら頻繁にサイレント修正や追記もします。
あと結構な頻度でネットスラングを使います。どんなに元ネタが汚くても不謹慎でも、全て理解した上で使っているので、知らずに使っている人よりもたちが悪いです。苦手な方は本当に注意してください。
文章を書くのはあまり得意ではないのですが、これを機になんとか苦手を克服したいので、拙いながらがんばっています。できるだけないように努力したいのですが、誤字脱字や間違った情報があれば教えていただけるとありがたいです。

また、記事の前後にAmazonの商品へのリンクを貼っています。自分のメモ目的に、はてブロのリンク機能をそのまま使っているだけなので、アフィとかでは一切ないです。というか普通に18禁のブログなので、できなくて当たり前だよなぁ?
なので、記事内のリンクをたどっても特に何かあるというわけではないのですが、女性向けシチュエーションCDは店舗特典が非常に多いジャンルなので、Amazonで買うよりもきちんと公式サイトから確認して該当店舗で買うのをおすすめします。一応記事内に、公式サイトのリンクを貼るのを徹底しているのですが、サイトがなくなったり会社が消えたりすることも多いジャンルなので…。

 


 

管理人: 縹 七海(はなだ ななみ)
成人済み女。百合&ショタが好き。最近はSteamのセールのたびに気になるゲームを一気買いしては積んでいるので、なんとかしたい。好きなゲームのモンスターはケルベロス。嫌いなゲームのモンスターは眠らせてくるやつ。
映画に関しては長年映画アレルギーを患っていたせいで、現状小学生みたいな感想しか書けない。シチュエーションCDは、キャラとストーリーを重視しているので、声優さんに特にこだわりがあるわけではないです。わりと幅広く聞きます。
おすすめの作品があれば、ぜひ教えてください。

推しがプレイアブル化されてから3年半、初めてイベントに登場してしかも主役級の話だったので、その感想を書きます その1

2019年4月15日(月)19:00に、推しがそれまでプレイアブルキャラとして実装されてから約3年と7カ月。今までメインはもちろんイベントなどのストーリーというストーリーにモブとしてですら一切登場してなかったのに、2022年11月28日(月)19:00に初めてイベントに登場してしかもゴリッゴリに主役級の話だったので、突然の供給で頭がおかしくなっちゃった人間の備忘録をまとめたくなったので書きます。

 

ちなみに私が世界で一番かわいいと信じて疑わない推しの参考画像がこちら(2回目)

なお、今回の記事ではその魅力について120%語りますので、注意してお読みください

ネタバレありです。また攻略情報は一切ありません。いや、こんな場末のブログにグラブルのイベント攻略情報を求めてくる人がいたら、意図が分からな過ぎて恐怖を感じるけど…。
いつも通り感想のみですのでご了承ください。

 


◆ストーリー

個人的には、めちゃくちゃ満足でした。
なんというか古き良き、初期のグラブルのイベストだな~って感じた。
異変の起こる島に主人公達が赴いて

なんか仲間と出会って

そこで一緒に原因探って

実は異変はその島に住む星晶獣が原因なことが判明して

最後にその星晶獣をある程度弱体化させてからルリアに取り込んで解決
っていう、もう今となっては太古の文明と化したグラブル初期イベストの流れ。

でも流れは全く一緒なのに、例えば異変を起こしてた星晶獣は初期イベと比べるとかなりしっかりした設定にされてたし、他のイベント(今回は000)の流れから派生して今回の話が始まって、更にここからまた新しい話や設定に繋げるんだろうなって終わり方をしているところが、ああやっぱりちゃんと8年やってきたゲームなんだなと思った。

初期のイベストはなんというか、とりあえず風呂敷広げるだけ広げて当たりそうなキャラと話ができたらそこだけ掘り下げていくって感じで、ちょっと全体的に雑だったからね…。いやこれは、どれだけ長く続けられるか探りながらやらなきゃいけない、新規IPコンテンツ全ての宿命だから仕方ないんですけど。

 

また、あんまりにも過激なグロ描写とか胸糞展開とかがなかったのも、素直に良かったなあって。
今回の話の明確な障害って言うと、大本の星晶獣よりはどうしても島民になっちゃうんだけど。でも、やっぱりあれだけのことがあったら星晶獣忌避するのも仕方ないよ…人が死んでるどころか島一つ滅びかけてるし…ってちゃんと納得できる理由があるのも良かった。

これも初期イベテンプレの「この事件が起こったのは星晶獣のプログラムのバグやから仕方ないんや!だから誰も悪くないんや!いや強いて言うなら魔晶使う帝国orそもそもの原因の星の民が悪い!」なんだけど、でも私はどうしてもグラブルでは「本当の意味で悪い人は誰もいなかった」系の話の方が好きなので…。

これは完全に刷り込みが原因で、グラブル始めたばかりのよわよわ騎空士のころ、メインストーリーを最初からきっちり進めて、詰まったらサイドストーリーをどれも全部スキップせず見た上で、ある程度武器と召喚石をそこで確保しながら進めるっていう馬鹿みたいに優等生なプレイをしていたので、初期イベの、かぁ~~~っ!どいつもこいつもよお!後先考えずに人助けするような甘ちゃんばっかりだぜ!(なお帝国は除く)っていう雰囲気に引っ張られてるのは間違いないと思います。

でもやっぱり倫理観が尋常ではない悪役が出てくる物語は月イベで受け止めるのちょっとキツイので、できれば周年とかで盛大に出てきてそのまま死んでもろて。

 

ただちょっと話の中盤、中だるみしててもったいないな~という箇所はありました。いや私は?推しがいるから?ぜーんぜん退屈しませんし?なんならもうこのイベント3周してるし?このブログ書き終わった後も多分無限に周回するだろうけれども!!!使徒組に興味ない人は普通に飽きるんじゃないかなこれ。

特に、東西南北それぞれに封印されてる四肢を見つけ出して一つ一つ戦って本体の戦力をそぐっていう一連の流れは、もう話聞いただけでだっ、だるぅ~~~~~それ4回もすんの????って思っちゃったし、しかも結局残り2カ所は後半でグリームニルとヨハンに結構雑に処理されたし、いや省略するんかーい。

でも「ルリアに取り込む前に少しでも弱体化させたい」っていうのは本当に理にかなってるし、四肢が封印されていることが物語のカタルシスを得る上で大事な要素でもあったし、そして何よりどっかで使徒組を何人か弱体化させないと設定上強すぎて物語上ピンチにならねえよ…っていうメタ的な部分でも必要な要素であったのはわかるんだけど、だったらもうストーリーの前半、島の探索から入って悠長にエレメンタル相手にバトルしてる場合じゃね~~~~多少話を削ってくれ!!!そこは!!!!

っていうかこの「魔物だ!みんな構えろ!」「もうっ!急いでるのに~~~!!」みたいなノリで雑魚敵との戦闘に入るのも、初期の(これは間違いなく)悪しき文明で懐かしくなっちゃったな。

なんか、かつて何億回と見た気がするセリフの欲張りセット

これは当時、グラブル以外のソシャゲでもわりと見かけることが多かったんですけど、このノルマから解放されたソシャゲはどれも、後に100%ストーリーが良くなったので本当に悪しき文明でしたね。R.I.P.

そして最後の、人々の祈りによって苦しんだ星晶獣が浄化される展開は、演出も美しくて設定も展開もめちゃくちゃ好きなのに、↓これ思い出してせっかくのクライマックスなのにちょっと笑っちゃった。

 

ガウェイン、お前はよぉ…この状況でよぉ…本当すげえ奴だよ

シヴァ様が人々の祈りによって強くなるのはさあ、プレイアブル時からずっと言ってる特殊能力だしそもそも神だからわかるけど、人間のガウェインは一体この愚民の集団から何を得てどういう原理で強くなるっていうんだよ…。
いや、あれだけ国の厄介者扱いされてたガウェインが、それだけ人々から受け入れられたのだという感動的なシーンですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみにこんなネタ扱いしてるけど「ダルモアの奇跡」は、個人的にはかなり好きなイベントの部類に入ります。なぜなのかは次の項目で語ります。

 


◆キャラ

やーーーーっと本題に入れる。いや、そもそも私は今回の登場キャラ一人一人に対して、個人的に好きって思ったところをただ叫びたかっただけなのに、なげーんだよ、前置きが。

せっかくなので記念にプレイアブル化された順にいこうと思います。

  • ブローディア
    今回のイベントで私の中で一番好感度が上がったのがブローディア
    なんていうかゴブロって、今までのフェイトエピとか季節ボイスとか見てると、冗談とか通じないクソ真面目な委員長タイプのキャラ(しかも脳筋)なんだなって思ってたんだんだけど、今回のイベントでは他の面々にかなり振り回されてて、苦労性委員長って感じだった。いや自分、使徒組の中ではツッコミポジションやったん!!!????今、初めて知ったんやけど。

    3人に振り回されまくってて、正直めちゃくちゃかわいいゴッドガード・ブローディアさん

    っていうか他の使徒のこと、名前で呼んでるの良いなあって思った。
    なんだろう…ビィとルリアのこと「赤き竜」と「蒼の少女」呼びしてたから、てっきりグリームニルは「軍神」とかって呼んでるのかなって思ってたけど、それはシヴァ様だけだったね。
    でもよく考えたら、天司とか六龍関連のキャラはフランクなタイプでも、わりとみんな「特異点」「赤き竜」「蒼の少女」呼びは徹底してるか。その辺りのキャラとも、いつかもっと交流深めて、エウロペとかサンちゃんみたいに「団長」って呼んでもらえる日がきたら嬉しいよね。

    そして私が思ってたよりも全然脳筋じゃなかった。なんかゴブロとの思い出って、新年早々おみくじ引きちぎったり、海でひたすら蟹退治したりとかした記憶しかなくって。なんか大体みんな甘い展開になるはずのバレンタインですら、「特異点!!!このチョコを食ってガッツを出せ!!!」みたいなイラスト差分で渡してくるし、そういう情緒的な面は彼女の脳内に全くないのでは…?とひそかに思っていたんですけれど。

    ひたすら海で蟹を狩ってウリエルボンバーを繰り出す、色気のかけらもねえバカンスを満喫するゴッドガード・ブローディアさん

    ※ごめん、おみくじとかバレンタインの時のスクショ用意してなかったから、来年撮り次第参考資料(?????)として追加しときます。


    今回のイベントを見てると全然脳筋って感じじゃなくて、常に冷静で落ち着いてて、いつもちゃんと何が最善かを考えながら行動してたし、島民の星晶獣に対する気持ちや葛藤にも星晶獣側にしては最大限寄り添って考えてくれてた。

    こういう真っすぐで誠実なところが、ゴブロの本当に良いところだなって思ったし

     

    あと残念な感情とかあるんだ…とか、冗談(それも下ネタ)通じるんだ…とか、そもそも人が人を虜にするという感情をちゃんと理解してるんだ…と思った瞬間(お前ゴブロのことなんだと思ってたの!?)

    ゴブロって良い子なんだけどぉ~~~ちょっと真面目過ぎて冗談とか通じないところだけがもったいない子だよねぇ~~~~って勝手に思ってたのに、いや全然冗談とか言うしかわいいし強いしかっこいいし優しいし誠実だし発する声は平野綾だし…ってなったら…

    えっ………欠点とか……なくない??????
    それって…乙女の夢見る完璧で完全な騎士様じゃない??????
    こんなん絶対好きになっちゃうやつじゃない???????


    しかも何?そういうゴブロの良いところ全部、自分の功績じゃなくて主人公達のおかげなんだって季節ごとにいつも言ってくれるんだよ?は??どんだけ謙虚なの???少なくとも私は今回のイベントであと一歩間違えたらゴブロの夢女子になるところだった。私には、夢願望がほとんどなかったおかげでなんとか耐えられたけど、そうじゃない人は絶対致命傷負ってるよ。ゴブロ…なんて危ない女なんだ…。


    そしてここからは、今までよりだいぶ自分語りが入るので注意していただきたいんですけど、今回のイベントのゴブロで私が本当に本当に最高で良いなって思ったのは、タンク役がタンクとして超かっこよく描写されてたってところなんですよね。

    っていうのも、私はどうもタンク(それも回避タイプじゃなくてゴリゴリの盾系タイプ)が活躍するシーンっていうのが、もうなんかはちゃめちゃに好きだということを、上記の「ダルモアの奇跡」で初めて気づいたのです。

    なぜこんなにタンク役がタンクしてるのに異様に興奮するのかというと、自分が唯一絶対選ばないジョブだからなんですよね。
    私はMMOをプレイした経験は少ないんですけど、そこそこ自由度の高いゲームでは絶対に回復職か後方支援職を選びます。ある程度そのゲームの腕に自信がある時はアタッカーを選ぶ時もあります。でもタンクだけは絶対選ばん。絶対選ばん。

    だってみんなもそう思ってると思うけど当たり前に一番キツイじゃん!!!!?????しかもある程度腕に覚えがあるくらいでやっていける職じゃないんだよ!!!!!????
    アタッカーはゲームによってはなんとなくでもやれちゃったりするけど、タンクは全体を見通して攻守のタイミングもちゃんと理解できてないと絶対無理だし、腕に覚えしかないくらいじゃないとやれないんだよ、タンクは。このしんどさはゲームや世界観によって差はあれど、多分現実のMMOでも創作上のタンクキャラでもあんまり変わらないと思う。

    なのになのに…こんなに重要なポジションなのに、めちゃくちゃ地味なんだよ??????
    ありえなくない?わりに合わなくない?画面的にも、ただ耐えてるだけで見栄えがしないから、小説だろうが漫画だろうがアニメだろうが物語として描写するのも結構難易度が高いっていう。なのに失敗したらまるで戦犯みたいに一番責められるしさあ。そんなの絶対誰もしたくないじゃん。
    でもだからこそ「ダルモアの奇跡」のガウェイン、まあ彼はタンクってよりはアタッカー兼タンクってやつかもしれないけど、それでも最高に最高に最高だったし、別ゲームで悪いんだけど例えばFGO第一部ラストのマシュとかもうぼっろぼろに泣いたよね。

    ガウェイン…お前…大きくなったなぁ(器が)
    タンクは地味。でもだからこそ、ここぞという絶妙のタイミングでタンクがタンクとしてかっこよく描写されると本当に泣いてしまう。
    そして、そんなタンクに対するクソデカ感情を踏まえての、今回のブローディア

    えーーーーーーーん😭
    かっこいいよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ😭😭😭

    今までで一番かっこいい刃鏡螺旋を繰り出すゴッドガード・ブローディアさん

    普段、マルチではクソうぜえ以外の何者でもなかった刃鏡くん…。お前今最高に輝いてるよ、鏡だけに(は?)

    他の使徒はそれぞれ満遍なく出番あるな~って中で、ずっとブローディアだけ活躍シーンが少ないな~と思ってたら、最後の最後でこれですよ。一番きついところを一番最後に引き受ける。最高。

    っていうかね、タンクの見せ場の中でも物語の途中で強敵が出てきて「ここは俺に任せて先に行け」って言って主人公を先に進ませるパターンと、後ろに町やら群衆やらが控えてるその前面に立って自分が持ちこたえるってパターンだと、やっぱり後者の方がキツさの度合いがレベチじゃないですか?
    だって前者だったらとりあえず守るのは自分の身だけで良いから自由に戦えるけど、後者は後ろに守るもの控えてるから戦略の幅めちゃくちゃ狭まるし。何よりたった一人でも敵の進行を許したら、後ろにいる守るべき存在の誰かが最悪死ぬので、一瞬でも気が抜けない。

    キツ過ぎだろ~~~~~~~~???????どんだけ重いものその背中に背負わされてんだよ~~~~~~~?????

    そしてまた良いなって思ったのが、この発言なんですけど。

     


    恐らく、これはウリエルに会うまでのゴブロだったらできない戦い方なんですよね。わざわざ回想シーンでこう言われてるから。


    だから多分、本来のゴブロ的には全力でアミュレットを倒すところまでやってしまいたいところなんだろうけど、今回の目的はそうじゃないから一歩引いて自分の役割である防衛に努めてる。
    そして何より、他の使徒組のことを信頼しているから、アミュレットを見失った時もむやみに探しに行ったりしなかった。やっぱここも本来のゴブロだったら、追いかけてる気がするんだよね。まあ対処できなかったのは自分のミスと言えばミスだし、ゴブロ責任感強いし。
    でもそれはせず、自分の定位置を動かなかった。そしてそのことによって起こったピンチは、グリームニルが引き受けた。

    いや~改めて考えるといいよね~。ガウェインはさあ、全部ガチで一人で守って正に一騎当千でそれはそれで超かっこよかったけどさあ。パーティの仲間を信じてるからこそ、自分は焦らず冷静に防衛に集中するっていうのも本当にいいな~って。

    以上、ゴブロ終わり。



    思ってたより長くなりすぎて、クソ重くなってきたから、一旦記事分けます。
    もしかしたら全部書き終えた後で統合するかもしれないけど、これ他のテキストエディタとかで書いて持ってきてるわけじゃなくて、はてブロに直書きしてるからさすがに重くてね…。今回結構画像も多いし。
    エウロペ、シヴァ、ヨハン(も入れたい、どうしても)の3人でまた一旦区切ろうと思ってるけど、そしたらグリームニルに行きつくまで、一体何日かかるんですかね…?????ウケる~。

酔い愛CD  山口 錦 バド・ワイリー 感想

2014年発売ってあなた一体いつのCDを引っ張り出してきてるんですか…?って自分でも思うんですけど。このブログは完全に私の備忘録が目的なのと、年々自分の中のオタクコンテンツとの向き合い方が変わってきたのもあり、最近心の棚卸しみたいなものをしているので、今後もこういった比較的古いCDやゲームの感想が続くと思います。いや~公式HPがまだ生きててくれて本当にありがたい。気になる方はバナーをクリックしたら、公式サイトに飛びます。

いつも通りネタバレ前提の感想です。ご注意ください。

 


 

◆購入理由

私お酒好きなんですけど、悲しいことにアルコールに強い体質ではないので、せっかく飲みに行っても気持ち良くなるよりも先に気持ち悪くなることが多く、必然軽いお酒かノンアルばかりになってしまって面白くない人生だな~ってずっと思ってたんですよね。
外で汚い酔い方をして他人に迷惑をかけるのは絶対にしたくないけど、せめて自分の家の中でくらい、いろんなお酒を楽しみたいと思ったのですが、まあ外で酒を飲まなければそもそもお酒の知識を習得する機会がない…。仮に私が陽キャパリピリア充だったら、もっと自然に酒の席も多くなって、自分が飲まなくても人が飲んでいるのを見て知識を得ることができたのかもしれないのですが、悲しいことに当時も今も陰キャキモオタ喪なので…。
というわけでお酒の知識を簡単に得ることができたら、ひとりで飲んでもきっと楽しいだろうな~と思ってお酒擬人化系のコンテンツを探してたんですけど、やっぱり連載中の漫画とかになると追い続けるのがしんどいし、当時は日本酒なら日本酒の作品!って感じで結構限定的なものが多く、広く浅く知れたらそれでいいやと思っていた自分に合う作品はなかなかありませんでした。そんなある日、女性向けシチュエーションCDにハマったばっかりで新しいCDを探すのがライフワークと化していた中で、たまたまこちらのCDを見つけたんですよね。1枚で完結してるし、音声なら作業中でも聞けて楽で良いじゃんと即日購入しました。ちゃんと感想やレポを調べることもなく…。

 


 

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◆山口 錦 感想

 

  • これはギャグのCDなんだと思って聞くとめちゃくちゃ面白いんですけど、女性がキャラに萌えるために聞くCDとしてはどうなんですか?こんなにツッコミどころがあって大丈夫ですか?
    まずタイトルコールが始まって、キャラがお酒の飲み方についての注意事項を説明してくれます。お酒を扱うコンテンツなので、正直普段タイトルコールいらねーーーーー!!!派の私でもこのCDに関しては、まあ入れといたほうがいいわと思いました。内容は、未成年の飲酒ダメですよ~とか飲酒運転絶対しないでくださいね~みたいな、本当に一般常識の範囲内の諸注意なんですけど、そういう部分を入れなかったせいで何か問題が起きても困りますしね。
    で、諸注意が終わるといきなりコミカルなシューポンポンッみたいな音とともに、このCDのメインである上記バナーの神経質そうな和服眼鏡美人な山口錦さん (CV:野島健児)が退場し、再度同じ音を鳴らしながら本編が始まるんですけど、このSE、キャラの雰囲気と全く合ってなくてもう面白い。初手で笑わせてくんじゃん。この効果音、もちろんお酒を開けた時の音の再現だと思うんですけど、もうちょっとなんとかならんかったか…?
    そして、日本酒を開けた瞬間目の前に現れた知らない男性に対して、普通の女性は当たり前だけど警戒するというか怖いしビビると思うんですけど、そのヒロインの反応に対して、山口さん「この私を不審者と思うなど、勘違いも甚だしい…!」とか怒りだす。
    いや、不審者だよ。
    いきなり現れて、いきなりヒロインに尊大な態度で話しかけ、いきなり自分の指を舐めさせるのは、まごうことなきゴリゴリの不審者だよ。言い逃れできるか?
    まあ、それでもね。一応人間じゃなくてお酒の妖精?神様?なんかその辺全く設定が定まってないっぽくてモヤモヤするんですけど、まあ人智を超えた存在なら人間の女性に対して性的な感情は湧かぬのかもしれぬな…ならば安心か。と勝手に納得してたら中盤になるにつれて、だんだんヒロインに対して発情しだした挙句、「私も…男なんですからね」とか言いだすから、おーーーーーまえーーーーーー!!!!!人外を理由に自分は大丈夫な存在だっつって女性の部屋に居座るんなら、男性性を出してくんのはおかしいだろうがよ!!!???
    そう、この男性性なんですけど、私はこの山口錦さんのことを男の人というよりお酒のなにかだと思ってそういう認識で聞いてるのに、頻繁に自分は男男男って主張してくるのなんなんですか?お酒にも性別があるんですか?生殖機能があるんですか?最後酔っぱらった勢いでヤッてしまったのかと勘違いした山口さんがちゃんと責任を取ります!みたいなことを言ってるのは、お酒とヤッたらお酒との子供が生まれるからなんですか?そもそも責任って、お酒と結婚したらどこに嫁ぐことになるんですか?ご実家は酒造っすか?それとも酒米農家っすか?何もわからない。

  • 初っぱなからかなり辛口の感想になってしまいましたが、良かったところももちろんあって、その中のひとつがお酒の知識です。1トラックまるまる使って説明してくださるんですけど、これを知りたくて買ったのでこの部分に関しては非常に満足しています。あとになっていろんな方のレビューを読んでいたら、山田錦の解説部分をもう少し掘り下げてほしかったという感想をよく見かけたので、お酒に詳しい方にとってはやっぱ少し物足りないのだろうなあ…と思うのですが、全く知識のない人間にとってはこれくらいでも十分ありがたかったです。
    また、ツマミを用意してくれるのもすごくいい。この山口さん、かなり説教するタイプのキャラなので、それまではこの人一体何から目線なんや…と思ってたんですけどツマミ作ってくれるシーンは主夫感あって良かった。お酒の飲みすぎをいさめてくれるのも素直に良いなと思ったので(なお、説教するわりには自分のほうが記憶なくすまで酔っぱらう模様)
    普段真面目なタイプが酔って甘々になっちゃうギャップ、個人的には好きなほうなんですけど、なんというか同じ小言系のキャラにするなら、教師系よりもオカン系にもっと振ってくれたほうが自分の好みだったかも。
    声優さんの演技もすごく良かったと思います。このCD後半はキャラがべろんべろんに酔っぱらってるので、酩酊状態の演技なんて絶対難易度高いじゃん…って思うのに全然違和感なく聞けるどころか普通に体調が心配になってくるの、改めてすごい演技力だなあ。

  • あともうひとつ気になる点がありまして、それが山口さんのセリフで頻出する「全く…」という言葉です。この「全く…」まあ説教系キャラは確かにみんなよく使うし、この単語だけでむしろそういうキャラだってわかるくらいテンプレと化したセリフだと思うんですけど、このCD内で出てくる頻度が高すぎるんですよね…。
    最初は全然気にならなかったんだけど、例えば「全く…あなたときたら…全く…」みたいに間を置かずに2回出てきたりするので、さすがにくどい。なんかあまりにも意味なく多い気がして、もしかして声優さんのアドリブなのかな?とか考えたんですけど、次のバド・ワイリー編でも全然タイプの違うキャラなのにそこそこ「全く…」が登場したので、多分ライターさんの癖っぽい。購入特典のSSペーパーでも出てきたのを見た時にはさすがに笑っちゃった。
    なんかだんだん気になってきて、一体このCD内で「全く…」という単語が何回出るのか数えてみたんですけど、「全く…」カウントが15回を超えた時点で、さすがにわれに返ってやめました。気になる方がいらっしゃいましたら、真相はぜひご自身でお確かめください。


 

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◆バド・ワイリー 感想

  • もっ、もっ、森久保~~~~~~!!!!!という感じのキャラで、いっそすがすがしい。森久保祥太郎がひたすら子猫ちゃん子猫ちゃんって言ってるのを聞くCDだと考えると、買って損はないし十分元とれると思う。いきなりがっつりセクハラしてくるのも、まあ二次元ならこういうタイプのいわゆる様式美だし(当たり前だけど三次元ではどんなにイケメンでも犯罪だから…やめようね!)派手で軽い冗談を言うタイプなのもあって、それに対してちゃんとヒロインが言うべきツッコミをしながら対応してるっぽいのも安心感を感じる。上記の山口錦編でのヒロインは、山口さんの説教が強すぎて言われるがまま流されてる感あったので。
    やっぱりこちらのCDでも、結局あなた方何者なんですか?お酒の妖精なのか神様なのか、お酒の特殊能力のあるただの人間の男の人なのか、一体なんなんですか?という疑問は尽きないし「いろんな女の子と付き合ってきたけど~」的な台詞が出ると……今まで顕現できなかったのにどうやって???お酒の世界のお酒の女の子と付き合ってきたの??と思わなくはないんですけど。
    でもなんかワイリーくんは(多分お兄さんキャラなんだけど、くん付けしたくなる程度には若そう)最初から男男男!!!というのを全面に押し出してきたまま居座るので、なんかもうお酒のなにかという人外的なイメージよりは、あぁ~~~普通の人間の男の人が勝手に不法侵入してきた挙句、いきなり抱き付いてくるぅ~~~(諦め)というテンションで物語に入れたので、最初から最後までそんなに違和感なく聞けました。ええんかそれで。いや、ええんやこういうCDはそれで。

  • ただ、上記の山口さんよりもこっちのワイリーくんのほうがぶっちゃけ紳士に見えるのは、ちょっと問題な気がする。これ、山口さんのほうは真面目系が酔ったら甘えんてくるというコンセプトに比べて、ワイリーくんのほうはチャラ系が酔ったら真剣に口説いてくるというコンセプトなので、こんなんどうやっても元々真面目なほうが不利じゃ~ん。普段チャラいやつがちょっとでも真面目な部分出してくると、10割増しに見えるのずるいじゃ~んとは思うんですけどね。
    それ差し引いてもなんか…なんだろ…気遣いの差かな?後半、下心があるにしても(健全な)マッサージしてくれるし、ハンカチ敷いてくれたり、いろいろ尽くしてくれるのは、散々好き勝手ヒロインを振り回しといて今更!?って思わなくはないけど、でもやっぱりそういう描写がないのと比べたら絶対あったほうが良い。というかむしろそういう部分が、強引なところとあっさり「ごめんな~」って引くバランスの良さとして、彼自身の魅力にちゃんと繋がってると思う。

  • なんか山口錦編と比べると、バド・ワイリー編はバチギレしながらツッコむところがない。しいて言うなら、実際に口に出してるセリフと心の声を分けてくれ~~~!!!!くらいかな。心の声のときはエコーをかけるとか音量変えるとかSE入れるとか、なんらかの工夫をしてくれないと、セリフと声優さんの演技だけで判断するの普通に厳しいよ。これ一見些細なことかもしれないけど、漫画に置き換えたら、心の声なのに吹き出しの形とかしっぽが通常と変わらんって考えると、かなり致命的だと思うんだけど。
    でもこれは山口さんのほうでもそうだったので、このシリーズ全体が口に出してるセリフと心の声の音響に全く差がないんだと思います。こんなCD初めて聞いたな。
    でもそれくらいかな。ひたすら続く激甘子猫ちゃん呼びに耐えられるなら、人にすすめられるCDのひとつだと思います。まあでも森久保さんのファンの方は、それくらい全然余裕でしょ(偏見)それに、人生で特に意味もなく、これほどまでに子猫ちゃんと呼ばれる経験を、世の女性は一回くらい経験しといたほうが良い気がする。例え架空の存在にでもお姫様扱いされる経験って、自尊心が低いタイプの女性の自己肯定感につながる気がするので、わりと大事だと思う。おすすめしときます。
    普通に山口さんと同じようにツマミも作ってくれるし、なんなら目の前で実況しながら作ってくれる分、飯テロ度が増す。お酒の知識も、海外のビールってマジで1㎜も知識がなかったので、そういうビールが存在することすら知らなった身としては非常にありがたかったです。実際にCDを聞き終えた後、試しにバドワイザー買って飲んでみたら、確かに本人の言う通りクリーミーで甘くて飲みやすかった。そう、こういう経験がしたかったからこのCDを買ったので、結果的には大満足です。

  • 最後にこれだけはツッコませてくれ~と思う点は終盤、真剣に「俺のこと…どう思ってる?」って聞いてくる場面ですね。
    ………えっ、初対面でその質問???
    いや、人として好意的に思ってるかどうかくらいなら、まあ答えられると思うんですけど、クソ重ガチ告白に対する返事を要求されるから。会ってその日の夜なんですけど。多分まだ2時間も一緒に過ごしてないと思うんですけど。しかも続いて「普段の俺は適当なやつに見えるかもしれないけど~」とか言ってくるから、普段の俺???今日初めて会ったばかりで、多分ヒロイン普段の君のこと何も知らないよ?????ってなる。
    この辺り山口さんのほうでも感じたんですけど、男性側は二人ともヒロインのことを、人型ではなくお酒という存在として(????)いつも見守っていたらしいんですけど、ヒロインのほうは当たり前ですけど今まで一度も彼らに会ったこともなければ、そもそも存在を認識してないんですよ。にもかかわらず、彼らが既知の間柄として話を進めてくる時があって、すげーややこしい。
    最初はちゃんとどちらも「こうやって実際に会うのは初めてだけど~」みたいなことを言ってくれてるのに、途中からその認識がなくなって自分に対して「知ってるとは思うけど~」みたいなノリで話してくる。これ例えば自分のペットのネコちゃんとかワンちゃんとかが擬人化した設定なら、言葉は通じないけど普段からお互いの性格を認識できてるから、そういう発言をしても納得できるんですけど。
    こういう「あなたは知っているでしょうけれど、彼女は知らないはず」の情報を当たり前のように話されると、聞き手としては脳が混乱するので勘弁してほしい。

 


 

 

◆総評

同じシリーズのCDなのに、ちょっと感想に差が出ちゃったな~。まあ私が、真面目系よりはどちらかと言うとチャラ系のほうが好きなので、自然に自分の好みは反映された感想になるとは思うんですけど。それでも、こういうシチュエーションCD初めて聞くんだけどどっちがおすすめ?ってもしも聞かれたら、やっぱりバド・ワイリーの方をすすめますね。どうしても、真面目系が酔っぱらっているところを見たい人よりも、素直にチャラ系が真剣に口説いてくるのを見たい人のほうが、一般的には多い気がするので。

あとこのCD、全年齢対象の女性向けシチュエーションCDの中では(これでも)かなり健全なほうだと思うんですけど、私はこのシリーズ18禁指定にして性行為ありで出したほうが良かったんじゃないかと思ってます。と言うのも、ぶっちゃけ終盤会話のバリエーションが尽きちゃって、同じセリフの繰り返しになっちゃってるからです。まあそもそもヤらずにイチャイチャするだけのセリフなんてバリエーションが少ないんだから、途中で尽きるのも当然だわな。それを同じようなセリフでもなんとか聞けるように、ベテラン声優さんたちががんばって演技で工夫してくれてる状態なので、脚本の稚拙さに対して声優さんに丸投げしてる感がすごい。
全年齢対象の女性向けシチュエーションCDって、何度も言いますが性行為なしだと絶対にセリフのバリエーションが尽きるので、長くて濃厚なストーリーでそれらを補ってるものと、特にストーリーがあるわけではなくゆるく聞いてる間に寝落ちするのが目的で、そもそも会話が少なくてもオッケーな添い寝系のものの、2種類に分けられると思うんですけど、このCDどっちにも属してないから中途半端なんですよね。せっかくお酒をテーマにするんだったら、酔ったまま聞いて自然と寝落ちしてもいいように、添い寝系にもっとがっつり振っても良かった気がするんですけど。ストーリーがかなり軽めなせいで一回聞いたらもういいかな感は否めないし。
でもそうじゃなくて、今のストーリーでいきたいんだったら、最初から18禁にして余った尺をもう性行為で埋めるしかない。たった1回でもヤッてるシーン入れたら、ストーリーにメリハリがつくし、終盤のヤらずにイチャつく台詞の貧困さは少なくとも補えるはず。
あとせっかく体からお酒の味がする設定なのに、唾液だけで済ますの正直もったいない気がする。精液もお酒の味したら絶対面白い(最低)

…とここまで一気にまくしたてたものの、このシリーズもしも声優さんを先に決めてからキャラとか脚本を作ったのだったとしたら、まあ大人の事情で18禁にはできないので無駄な提案ですよね〜。18禁にして別の声優使えばいいじゃんっていうのは、私が声優さんにあまり興味がないからこそ出てくるクソオブクソな発想だと思いますし。エテルワール健全なブランドだもんな…。 健全なブランドには健全なままがんばってほしい気持ちはあるので、変に18禁押し付けるのはこの辺でやめときます。

  


 

  

 

推しが実装されたので、なんの前情報もなしに初めてドラガリをプレイしてみた

2021年4月28日(水)15:00に、推しが実装されてから約2ヶ月、一切なんの前情報もなしに初めてドラガリをプレイした人間の備忘録をまとめたくなったので書きます。

ちなみに私が世界で一番かわいいと信じて疑わない推しの参考画像がこちら ↓

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なお、今回の記事ではその魅力については1mmも語られないので、安心してお読みください

 ネタバレありです。また攻略情報は一切ありません。感想のみですのでご了承ください。

とりあえず、自分の持っている☆5キャラ全員分のキャラストをエンディングまでと、メインストーリー10章まで読んだ前提で書かせていただきます。本当は、現行最新である20章まで読んでから書きたかったのですが、ストーリーが進むにつれて敵が強くなるシステムだったので、これ以上の章は戦力的にクリアできませんでした。

 


 

◆よかったところ

  • キャラデザ
    キャラのデザインがみんなすごくかわいい!絵柄もシンプルだから、ソシャゲ特有の装飾過多が抑えられていて、どの子も比較的すっきりしている印象。でもちゃんとキャラに華がある。多分イラストの形式がヴィネットでまとめられているのも、背景の部分に描き込みを増やせるので、シンプルながら華のある絵にさせている理由の一つだと思う。

    めちゃくちゃ私事なんですけど、正直これくらいのキャラデザが、漫画で二次創作をするタイプの人間にとっては非常にありがたく感じる…。もちろん、描くのに楽なデザインでは決してないんだけど、例えばもしグラブルとかFGOのキャラを、1枚絵ならまだしも漫画で描けって言われたら自分は発狂すると思うので。

     

  • 音楽
    いや~まあ、今をときめくDAOKOとのコラボが、良くないわけがないんですけど。でも作曲担当もすごい豪華すぎるメンバーで、これにはさすがに任天堂サイゲの財力を感じた。
    良すぎて即効CDを購入したら、1曲1曲にキャラのイラストが印刷されてるタイプの歌詞カードだったんですけど、よりにもよって「BANG!」のページがランザーヴでこれまた笑ってしまった。パーティ加入順で自動的にその曲に決まったのは察したけど、あの内容の歌詞が全面に書かれたページの真ん中に、どや顔でこっち見てくるランザーヴを見た時、何を強いられてるんだこのおっさんはと思った。

     

  • ドラゴンとの交流
    真正面からドランゴンのお腹見えるの、エロすぎてびっくりしちゃった…!(※ケモノに興奮する特殊性癖の持ち主の感想です)

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    ポリアフさん、そんなすべすべのお腹みせちゃって大丈夫…? そしてポリアフさんとは反対に、硬そうな鱗と胸筋が、これまたえっちなミドガルズオルム

    好きなドラゴンに貢ぎものできるシステムも、すごくいいですよね~。みんな反応がそれぞれかわいいし、ドラゴンと人間が対等な関係じゃないところが好きだ。なんといってもドラゴンですからね。どんなファンタジーでも最高峰に位置する種族ですし、やっぱり絶対的な存在であってほしい!そのほうが、ドラゴンの神秘性や強さの絶対性を感じて興奮するので、私が。
    ドラゴンの個別キャラストもめちゃくちゃいい。 どのドラゴンのストーリーでも、あの古びた本をめくる演出とBGMがすごく合っていると思います。内容も、まるで神話の中の神のようなドラゴンの話や、人間の愚かさを描いた教訓めいた寓話のような話、ほのぼのだったりちょっと切なかったり後味が悪かったりホラーっぽかったり…最高だと思う。

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    個人的にかなりお気に入りの話 キューピッド ハスター ゾディアーク

 

◆残念だったところ

  • システム周り 

    で、ここからはちょっともったいないな~と感じたところです。最初にこのゲームを触ったとき、これはサービス5年目くらいのソシャゲかな?って思った。ぶっちゃけ、今年10年目の神バハや今年7年目のグラブルよりやることが多いんですけど。キャラの育成、ドラゴンの育成、武器の制作と強化、護符集めと強化、施設の強化…いや、要素が多すぎる。しかも全て同じ素材を使えるならまだしも、共通素材が少ない。全部個別に周回させられる。
    始めたばかりのころ、同じランク帯で申請してくれたフレンドさん達は、今誰一人ログインしていない。新規きつ過ぎるんだよな~~~そもそもこれだけある要素の中で、まずどこから優先して強化していけばいいのかすらわかんないもん。
    これでUIがわかりやすかったら、まだ救いがあったんですけどね。上記のドラゴンのスクショを見てくださった方は、あっ…(察し)ってなったと思うんですけど、UIもマジで5年前のソシャゲのそれ。
    あとマルチが、いちいちルーム作らされる形式なの、すごくめんどくさい~~~!ソシャゲのマルチプレイって、ただでさえ大繩跳びとか揶揄されて敬遠されがちなのに、ここまでとっつきにくいともう完全に初心者バイバイですよ。
    初心者に優しくないといえば、固有名詞のまとめページがないのも地味につらい。メインストは順に読めるから問題ないんだけど、イベストがね…。過去のイベで既出の固有名詞(例えば各種族の名前と特徴とか、特別なアイテムとか敵の名前とか)への説明やフォローがあまりにもないので、せっかく新規が今開催中のイベントのストーリー読んでみようかなって思っても、話に入りづらくて本当に損してると思う。ロード画面の説明だけじゃ全く足りてないし…。今復刻してる西遊記イベントは、結局最初から最後まで、物語の重要な要素であるキリン族がなんなのかわからないまま終わった。
    あとこれは完全に私個人のわがままなんですけど、護符交換のページでキャラ名で検索できる機能欲しい…。せっかく美麗なイラストばかりなので、性能も大事だけど単純に気に入ってるキャラで選びたいときにすごく不便。

    それでもシステム的に良いところもあって、例えば自動周回できるのめちゃくちゃ楽だし、あれ周回必須な全ソシャゲつけてほしい。設定しとけば、ちょっと風呂入ってる間に勝手に周回してくれるの、ありがたすぎるんだよなあ。いまだにこの機能ついてないソシャゲは、一つ戦闘終わるたびに操作させられるので、だるくなってきた。

    なんというか…ゲームとしてやろうとしていることはわかるし、やるべき要素がたくさんあるほうが普通は飽きることなく続けられるはずなんだけど、やっぱちょっと多すぎるねー。素材集めて武器作ったり、施設拡張していく要素とか、本来はわくわくするはずなんだけどなあ…もったいないと思います。

     

  • ストーリー
    全体的に倫理観やばくないですか!? この手のソシャゲで、ここまで倫理観がヤバいと思ったのはぶっちゃけ初めてなんですけど!?
    前回の「森の民と神なる樹」で、リュカきゅんのせいでゆぐゆぐが死んで、そこに住んでる人々の暮らしと森そのものが全部なくなったのとか、えっこれどうやって償うの!?一生かけても償うの無理じゃない?凌遅刑あたりに処されても文句言えないレベルじゃない?って思ってたら「森壊して悪かったな~でもまたみんな(自分は含まれない)で一から出直していけばいいだろ?よかったな!」みたいな終わり方してすごい恐怖を感じた。
    今の西遊記イベの「仙光、暗晦に閃きて」でも、ゴクウの気持ちはすごくわかるしまだ幼いから仕方ないんだけど、それでも衝動的に緊箍児を壊しちゃう展開、普通にヤバいんだよなあ…。結果的にたまたまなんとかなったけど、なんとかならなかったらどうするつもりだったの?
    こういう「えっ!?あまりにも考えなしの行動とりすぎでは!?」って思うシーンがメインストとかでも結構な頻度である。
    特に序盤の、ゼシアちゃんを助けに行く→全然勝てなくてゼシアちゃんが力を振り絞ってなんとかみんなを逃がす→うう…ゼシア…の流れ、何回やんねんって思ったし。そもそも手も足も出ないのがわかってる相手に、なんの策もなく特攻したらそりゃそうなりますわな。

    これ、そもそもメインキャラのバランスが偏ってるのも、ひとつの原因な気がするんですよね。ドラフ体型と化したラカム(ランザーヴ)と、エルーンと化したウェルダー(リュカ)を見てると、いろんな種族をメインメンバーに入れるのすごくいいなって思ったし、グラブルもせっかくならこれくらいメインメンバーに、もっとヒューマン以外の種族を入れても良かったのにな〜とすら思う。
    ただ、どっちも明るいお調子者キャラなのが、ちょっとバランスが悪い気がする。主人公の王子が優しいタイプだから、明るく活動的なタイプにしたのはわかるんだけど、大体のゲームはパーティのバランスをとるために、さすがに二人の内どっちかは、冷静・知略タイプの男性にするのが多い印象なんですよね。で、その結果腐女子のお姉様方の間で明るいタイプと冷静なタイプでのカップリングが生まれるというわけです。
    どっちも頭で考えるより行動するタイプなのが、ちょっと見てて危ういんですよね。パーティの中で何か問題が起きた時に、冷静に対処できる人がクラウお母さんしかいないから。でもクラウ自身もいつも冷静でいられるわけではないし、そもそもその役割をひとりに任せるのは酷だと思う。現在10章終わったところなので今後がっつりメインパーティに入ってきたら申し訳ないんですけど、例えばリーフ団長みたいなタイプがひとり、メインにいれば解決する問題なのになあと思った。

    他にも気になるのが、人格者な国王が180度性格が変わった挙句、いきなり国そのものをつぶして帝国を作ったりしているのに、実際に帝国の被害にあった人と主人公一行以外、そのことに疑問を持ったり反対する人がいないのが謎。王宮の人達の中で、疑問や反対意見とか出ないの?王様死んだ後も、急に第七位王女が勝手に仕切ってるんですよ?他の兄弟達は一体何してんの?って思ってたら、6章からや~っと他の兄弟達がちょっとずつ出てきたり、9章くらいでリーフ団長とかが裏で動いてたことが判明して、ほっとしたけど遅すぎる。もうちょっと早い段階で、こういう考えで今は帝国に従ってるけど、反対意見の人たちもちゃんといますよっていうのをほんの一瞬でも映してくれてたら、その辺り引っかからずに読めた気がするのに。リーフ団長、序盤にでてきてから9章まで一切音沙汰なかったもんなあ。
    また、王の乱心にツッコむ人誰もおらんのかい問題は、カサンドラさんのキャラストでその辺りがちゃんと描写されてて、そうそうそれ!それが見たかったんですよ!って思ったけど、これたまたま自分がガチャでカサンドラさんを引けただけだからなあ…。引けなかったら、いまだにずっと疑問なままじゃないか。こういう場面、少しでもキャラストじゃなくてメインストで補足できなかったかなあ…。

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    このツッコミ、もっと早い段階で他の人達からも出ないもんですかね…

    本来、冒険ものの序盤なんて味方が増えていって1番楽しい時期なのに、楽しさよりイライラのほうが勝ってしまって何回か、ストーリー…もう読むのやめようかな…と考えるほどだったのは、大体この辺りが原因だと思う。

    …で何が1番もったいないって、このやばい展開のストーリーの数々、単純に描写が不足してるだけな気がするところなんですよね。ライターが意図してこういうむちゃくちゃな描写をしているわけではなくて、なんか本来あるべきストーリーから大幅に削ったせいでおかしくなってる?ような印象を受けるんですよ。というのも、全体的な話のテーマとか、持っていきたい話の着地点がおかしいなとは全く感じないからです。
    その証拠に、キャラストでは比較的長めに描写することができるからか、良質なストーリーがすごく多いんですよ。一瞬それってどうなの?って思っても、次のストーリーではちゃんとその疑問が回収されたりする。

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    キャラストを読んで好きになるキャラがすごく多かった ドラガリキャラで1番の推し、ノエルちゃん マジでかわいい癒し シーリスちゃんも大好き あの兄からこんなぐう聖な妹が生まれるなんてね… オデッタちゃんのキャラストは本当によかった この手のタイプでこういう着地点を見せてくれるとは…

    本当はもっといろいろ補完されていた部分が、後から省略されてしまったのでは?そもそもドラガリ、他のソシャゲに比べるとメインもイベントも、一つ一つのストーリーがかなり短いです。しかも、さあこれから盛り上がるぞ!ってとこで、急にエンディングに無理やり移行したりする不思議。
    推しの実装に合わせて始めたので、初めてプレイしたイベントが必然「レイジ・オブ・クロノス」になるんですけど、ストーリーは私が想定していた長さの4分の1くらいに感じました。
    というわけで、なんかやっぱ話の容量を削ってコンパクトにしすぎた結果なのかなって。その分、すごい手軽にさくさく読めるのは利点でもあるし、もしかしたら単純に対象としている層から私が外れてるのか…!?もうちょっと若い人向けのストーリーなのかなって思ってたら、ドラガリの小説版がつばさ文庫から出てるのを知って納得。若い人どころか、児童向けじゃないかーーーー!!!私は全く対象ではなかったんだね。いろいろ文句言ってごめんね。

    でもやっぱり、仲間になるキャラでナチュラルに殺生している方々がわりと多いのは、それこそ児童向けでちょっとどうかと思うんですよ…。初期ガチャできてくれてずっと光パを支えてくれている、私のかわいいかわいいヤチヨちゃんが、キャラスト進めたらまさかの千人近くも人を殺した可能性でてきてびっくりしたもんな。決闘キャラって言っても、てっきり相手を戦闘不能にしたり負けを認めたら勝敗がつくような軽いものだと思って読み進めてたのに、決闘=ガチの殺し合いらしくて本当にびっくりした。ただただ、強い人に決闘を申し込んで斬ってきたのなら、その中には悪人もいれば強いだけの善人もいたはず。悪人だけを斬るのなら、なんとか義賊ということで納得できたのに…。本人は人斬りじゃないとは言ってるけど。
    他にもミコトさんなんて、特に理由もなく現在進行形で殺生しまくってるから本当にヤバい。まあこの人は探してる猫の名前がミネウチなのもあって、そもそもそういうテーマを描きたいのだと思うので、文句を言うのは少し違うかもしれないけど…。でもやっぱ普通に怖いよ。

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    怖いよ~君らなんでそんなに血の気が多いの…?

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    そうだよ
    というか、もしかして和キャラが全体的に血の気多すぎるだけ…?アルベリアは現在進行形で大変な時代だから、まあ殺人に抵抗ない人がいてもわからなくはないんだけど、もしかしてヒノモトも戦国時代真っ只中なのか!?切るか切られるかの時代なのか!?仮にそうだとしても、この人達の戦闘民族っぷりは、薩摩出身でーす!って言われないと納得できないレベル。

    そもそもなんで、ちゃんとストーリー的に回復魔法が存在する世界で、そんなに人が簡単に死んでしまうのかなあ。もちろん、色んな要素が重なったら回復魔法があっても人は死ぬし、きっと回復魔法を使える人がいない村だってあるんだろうけど。でもこれだけ人々の生活に当たり前のように回復魔法が存在してて、特にヒーラーが珍しい職業でもなさそうなのに、どうしてそんなに人が死ぬの?

    例えば、暗殺者だったシャノンのストーリーなんかは、罪の意識に押し潰されそうになりつつも、今できることにフォーカスしていて、とてもいいなって思ったんだけどな。
    っていうかそもそも人殺しのキャラに対して、不殺主義の心優しい主人公がどこまで罪を許すのかってすごく難しいと思うんですけど、その辺があまり設定としてちゃんと決まってないように見える。自分は人を殺さなくても、人を殺す人を優しく無条件に受け入れるなら、不殺主義の意味がない気がするんだけど。
    まだ主人公は幼いし、目的のためなら人を殺せるかどうかの狭間にいるのは、グリームニルのキャラストからもわかるんですけど、それが成長過程というよりも、その場その場で主人公の倫理観が変わってるように見えることのほうが多い。その辺りの軸が、主人公にもかかわらず結構ブレブレなのがもったいないんだよなあ。

      

◆疑問に感じたところ

  • 東洋キャラ多すぎない?特に和キャラ。
    もうこれはね、良くも悪くもない純粋な疑問。この手の、表向き西洋ファンタジーな世界観のゲームで東洋のキャラが出てくる場合って、必然もっとこう珍しくて希少な存在になるというか…。神バハとかグラブルとかも、やっぱり全体数から見ると東洋キャラって少ないんだけど、話の舞台が西洋中心に進むんだから、まあそれが普通っていうか当然ですよね。
    そういう、自分たちには知る術もないけど、はるか東方の国には不思議な文化があるんだなあくらいの、西洋ファンタジーにおける東洋文化や東洋キャラの立ち位置がすごく好きなんですけど、ちょっと思いの外多い…。なんかみーーーんなヒノモト出身じゃん。ヒノモト出身者は故郷を離れて旅人としてアルべリアを訪れてるんだから、アルべリアにおける人口は絶対少なくなるはずなのに、ちょっとガチャ引けばみんな同郷じゃん…。
    これが、いろんな世界を旅していく話なら納得なんだけど、ドラガリは今は混沌としてるけどちゃんとアルべリア王国っていうのがあって、その周りの諸外国にもそれぞれしっかりした設定があって、その上せっかく聖城っていう拠点もあるんだから、遠い異国の地のヒノモトに焦点当てるより先に、もうちょっとその辺りを掘り下げるのが先では?って思うんだけど、なんでこんなに多いんだろう…。正月の干支キャラ差し引いても多いよ。
    何度も言うけど、これが5年目6年目くらいのソシャゲなら、もう西洋ファンタジーやり尽くしちゃって、東洋のキャラに焦点当たっていくのも、十分わかるんですけどね。今の時点で実装されてるキャラの3分の1くらい東洋のキャラが占めている状況は、今年3年目のソシャゲにしては少し早すぎる気がする。
    和だけじゃなくて中華キャラもちょっと多い気がしなくもないけど、これは西遊記やっちゃうとね~~~。FGOとかみたいに既存キャラを悟空一行に当てはめないなら、絶対新規キャラが最低4人は増えてしまうのは、元ネタ的に仕方がないんだけどね。ソシャゲで西遊記パロよく見るけど、結構如実にそのソシャゲの個性が出るから個人的にはすごく好きです。

    なんというか、東洋キャラが多いことが嫌なんじゃなくて、実際みんなすごくデザインが良いしかわいいしし、ドラゴンという西洋の存在に、東洋の竜や龍をうまく落とし込んでるとも思う。しかも作曲で関わってる人達も、妙に元々オリエンタルな旋律が得意な方々。
    っていうのもあって、もしかしてこれ西洋ファンタジーじゃなくて和風ファンタジーでリリースする可能性もあった?とか邪推してしまう。根拠も証拠もない、下衆の勘繰りなんですけど。その辺り、もしドラガリのプロデューサーやディレクターから絶対違うよ~的な言及されてたら、完全な言いがかりなので本当に申し訳ない。ごめんなさい。
    でも今の西洋ファンタジーな世界観を否定する気はないんだけど、東洋キャラのデザインみんな本当に洗練されてるから、もうそっちに振り切って出したものも見てみたかった気がする。

◆総評

これだけ書いて結論がそれなの?って思うんですけど、私はこのゲームのターゲット層ではない!これに尽きます。やっぱり、もっと学生さん向きなんですよね、内容的にもプレイ時間的にも。普通に楽しくて、ここいいな~好きなだな~と思える要素もたくさんあったから、めちゃくちゃ惜しむ気持ちが強いんですけど、今の私にはちょっと継続してプレイするほどの、時間も気持ちの余裕もスマホの容量もなかった。でもじゃあ知り合いにすすめたくなるか?って聞かれたら絶対無理だな…って思うところが、このゲームの全てでした。
昨今、ありとあらゆるソシャゲが新規を優遇するほうに力を入れている中で、絶対に新規を振り落としてやる!!ついてこれるやつだけついてこい!!!という強い姿勢は、時代に逆行しすぎていて、いっそすがすがしい。ロックじゃん。

1番最初に書いた通り、私は自分の推しが実装されたので始めたのですが、推しが3Dで動いて操作できるのってこんなに楽しいの!!???って感動したので、そこに関してはもう本当に感謝しかないんですよ。なので、こんな初心者で外野丸出しの人間から見ても、今現在ゲームの命が危うい状況なのは非常に悲しいですし、心から死なないでほしい。
何度も言いますが、ゲームとしてやろうとしていることはちゃんとわかるんですよ。でもじゃあ、お前ここからどうすればいいって言うんだよ!て言われたら私程度の脳みそでは何も思いつかないしどうすることもできない。ごめん…どうか死なないで…。
最後に、超絶使いやすい推しのドラガリスクショを置いて締めようと思います。 

 

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なんかチャー研みたいな言い方すんじゃん…

 


 

ドラガリアロスト
 
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SEEC系アプリ感想 その2(誰ソ彼ホテル)

プレイ理由やらなんやらは前回の記事↓で書いたので割愛です。

0086ad.hatenablog.com

めちゃくちゃ遅くなってしまいましたが、ゆるゆるプレイしていた「誰ソ彼ホテル」の感想です。いろいろ今までのゲームとは違った作品だったので、これはガッツリひとつの記事にしたいと思っていたら、まさかのプレイ開始から半年以上たっていた…。 

ネタバレ前提の記事です。また攻略情報は一切ありません。感想のみですのでご了承ください。

 


誰ソ彼ホテル 【脱出アドベンチャーノベル】 -公式PV-

全エンディング開放、特別ストーリー課金済み


ゲームシステム

大まかなゲームシステムは「アリスの精神裁判」や「監獄少年」と同じ、謎解きパズル+裁判ゲームでした。難易度的には以前の2つとそれほど変わりなく、ラストのホテルから出るときのパズル以外は比較的スムーズに進められたほうだと思います。

問題は課金のバランスですね。今までのゲームに比べてスチルやBGMの開放、放置ゲー要素の追加など非常にコンテンツのボリュームが増えたのですが、その分かなり厳しめの課金システムになってしまったと思います。

スチルのために早期クリアボーナスを狙うと、どうしてもチケットが足りない…。かといって、早期クリアボーナスを諦めるとスチル開放にかなりのコインを要求されるので、どのみち課金必須になってきます。またその放置ゲー要素のマイルームも、主人公のかわいいミニキャラが見られるのは良いのですが、放置ゲーのわりに爽快感はかけらもなく、ただひたすらゴミを駆除させられるだけで全く楽しくないです。

あとストーリー読み返し機能もですが、今までのゲームでは特に制限がなかったのに「誰ソ彼ホテル」は読み返し機能がコイン開放で、それもまたかなりのコインを要求されるので非常に辛いです。こうして半年ちまちまログインし続けて全ストーリーは見れたものの、7章と8章だけ読み返し機能を開放できなかったので、その辺りの別ルートは結局もう一度チケットを使って読みました。 スチルはストーリー内では全て見たものの、ギャラリーで全て開放することはできませんでした。BGMなんて言わずもがなです。

私は中盤で「誰ソ彼ホテルスペシャルセット」という、ある程度のチケットやコインとゲーム難易度を緩和するいくつかのアイテムが入ったセットを買ったのですが、それでもだいぶ厳しかったです。無課金ではもっと厳しいことを考えると、おそらくまともにゲームが進められないレベルなのではないかと思います。

今までSEEC社さんのアプリはどれも、難易度的に課金しなくても問題はなかったのですが、私はいつも楽しませてもらったお礼にいわゆるお礼課金をしていて、今回も最初からその予定だったのに、こんなふうにイライラさせられながら課金させられるとは思ってもいませんでした。最初から課金する気満々だったので、せめてもう少し気持ち良く課金させてほしかったな~というのが本音です。

あとシステム面に関してもうひとつだけ。

 

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重すぎです。

日付が古いスクショですみませんが、今見てもそんなに変わってなかったのでこの画像のままでいきますけど、マジで重すぎ。

私は全然ソシャゲのシステムに詳しくないので、どういうゲームがどういう内部構造でどのくらい容量が重くなるとかはわからないんですけど、それでも52人のアイドルが歌って踊るミリシタとほとんど変わらない数値なのおかしくない?

今までもSEEC社さんのアプリは他のアプリに比べても結構重い印象だったのですが、それでもさすがにここまでではなかった。この容量の問題が、せっかく「誰ソ彼ホテル」のストーリーやキャラを気に入っても、いつまでもスマホに入れておけない大きな要因なので、本当にもったいないなと思います。

 

◆ストーリー

はっきり言って私はめちゃくちゃ好きです。今までの石倉さんの手掛ける作品の中で一番好きです。と同時に一番人にオススメできないです。何故なら倫理的な部分で胸糞悪い描写が非常に多いのですが、それがゲームの大きなネタバレになるが故に、苦手な人が事前に回避することができないからです。

アプリの説明に特にそういった描写に対する注意書きがあるわけではないし、App Storeの12+も今までのアプリならそれくらいが妥当でしたが、これはちょっと12+ではなくない…?と思うんですよね。かと言ってじゃあ17+かって言われるとそこまでではないので難しいんですが、家庭用ゲームならCERO-Cの15禁くらいかなーと思います。

直接的ではないにしろ、レイプとか四肢切断とかカニバリズムとか殺人&解体とかが描写されているにもかかわらず、完膚なきまでに断罪されているわけではないのが引っかかるんですよね。もちろん気にならない人は気にならないと思いますが、私はちょっとそこまでのグロ描写をする必要があるかな~と、スプラッタとかグロ系が好きだからこそ逆に疑問に感じました。これがまた、全然別の世界の話なら余裕で流せるんですが「誰ソ彼ホテル」の存在自体はファンタジーなのに、そこで生きる人々の設定は完全に現代日本だったので。現代日本の設定で、特殊能力のない普通の人間の連続殺人鬼が一切捕まらないのも、正直ちょっと萎える。

しかしそれらの描写に目をつぶれば「アリスの精神裁判」「四ツ目神」「監獄少年」の3作に比べて今作は非常にエンタメ要素の強い作品だと思います。今までの作品は、例えば「アリスの精神裁判」ならアリスとダーク系の学園ものが好きな人、「四ツ目神」なら和風民俗系ホラー好きな人、「監獄少年」なら大正時代と軍服男子好きな人、というふうにあらかじめ提示された要素に興味がある人だけ楽しめればそれでいいやみたいな雰囲気があったのですが、「誰ソ彼ホテル」にはそれがない。より大衆向けに、どんな人でも楽しめるように意識して作られていると感じました。だからこそ過剰な犯罪グロ描写は人を選んでしまうので、やっぱりもったいなかったな。

あと、今までの作品に比べて非常にキャラの描写に力を入れているように感じました。前回「監獄少年」でキャラの魅力が増したと書きましたが「誰ソ彼ホテル」はそれ以上だったと思います。それこそ二次創作とかの人気、恐らく「誰ソ彼ホテル」が一番高いんじゃないでしょうか。なんというか「このキャラの別の話を読みたい!書きたい!」と思わせてくれる力がある。

ただ、それ故ストーリーのテーマみたいなものは、今までに比べてちょっと薄くなったように感じました。前作3つはやっぱり最初から最後までこういうテーマなんだなというのが一貫してありましたが、「誰ソ彼ホテル」はあまりそういうのは重要視せず、あくまでキャラを掘り下げていったら自然にキャラが動いてできた話みたいな…。今まで石倉さんのゲームをずっと追ってきていた人はこの先「誰ソ彼ホテル」を起点に、それまでの作品が好きだった人と「誰ソ彼ホテル」以降の作品が好きな人に二分化されるのではないでしょうか。

  

◆キャラ

 ・塚原音子

かなり好みの分かれる主人公だと思いますが、個人的には超好きです。大好きです。こういう飄々とした掴みどころのない女の子に私はめちゃくちゃ弱いんだ…。

好みが分かれると思うポイントは、女主人公ものにしてはかなり個性的でエキセントリックな見た目と趣味をしていらっしゃるのと、作中で何度も描写されるようにいわゆる善人ではないからですが、私はそこが好きです。思い切りがいいところも好きだし、自分の間違っていたところをきちんと冷静に見れるところも好き。それを踏まえた上で調子に乗っちゃうところも好きです。

ですので、逆に主人公に感情移入して楽しむタイプの方は、こういう主人公はかなりキツイと思います。それも今までの作品はどれも、比較的真面目で優しい善人な、プレイした誰からも嫌われないような主人公だったので、もしかしたら過去作をプレイしてる人ほど受け入れがたいかもしれません。

個性的でエキセントリックな見た目と趣味とはいったものの、こういう青文字系きゃりーぱみゅぱみゅ的な私服も、アイドルオタなところもポリアモリーっぽい考え方も今時の若い子って感じ。全ての要素が塚原音子というキャラにとてもしっくりくるので、キャラデザも設定も非常に考えて作られているんだなあと思います。

だからこそ、オタクによくある「推しにいくら貢いだと思ってるんだー!」的発言だけが個人的には残念です。だって貢いだって言っても、高校生でしかも一切バイト経験がないならそれ全部お小遣い=親の金では?親の金で推しに貢いでイキるオタク……キッツ…。それでもライトな中高生オタクの設定だったら全然構わないし、むしろお小遣いでやり繰りできる範囲で細々と推すリアルさが描写できて共感度増すのに…。オタガチ勢で、それもめちゃくちゃ金銭要求されるアイドルオタの設定にするなら、いっそ大学生くらいでバイト経験あり(ただしホテルのバイトは初めて)くらいの設定だったら良かったのになあ。

 

・阿鳥遥斗

かなり好きです。あの見た目とおそらく先輩ポジションであることから、プレイする前はもう完全にドS俺様系先輩だ…。「なんでお前はこんなこともできないんだ…」とか「はっ、俺はできるからな。貸してみろ」とか言いつつピンチの時にさり気なく(さり気なくない)助けてくれたりとかしつつ、なんだかんだでイケメン無罪だから許されるような半セクハラレベルの迫り方をしてくるやつだ…(偏見)

と思って身構えてたんですけど、実際は常識人で優しい、真面目天然系だったので好きです。 しかもおそらくこの作品のヒロインや。

超絶イケメンでサックスもできて有能ホテルマンで、本来ならどう考えても鼻につくスペックなんですけど全然気にならないのは、ぐうの根も出ないレベルの聖人なのと、作中でひどい目にあいすぎてるからかな?不幸属性持ちヒロインなんて、正攻法では不幸に巻き込まれすぎてちょっと生き辛い気がするし、確かに音子ちゃんみたいな善にも悪にもなれるようなあくの強いタイプといるほうが良い気がします。私もこの2人の組み合わせはとても好きです。かわいい。特別ストーリーの後日談の2人もめちゃくちゃ良かったです。

 

・大外聖生

まあここまで順当にきたらそんな感じがすると思うんですけど、全然好きじゃないです。でも嫌いと言い切れるほどでもない。私は主人公の音子ちゃんが好きなので、多分彼女と同じく愛憎渦巻く感じで好きなんだと思います。

やっぱりこの物語には必要な存在だと思うし、音子ちゃんと大外の関係も私はとても好きです。ただ、阿鳥先輩のスペックは鼻につかないけど、大外のスペックは普通に鼻につくんだよなあ…。そのへんは、そういうふうにプレイヤーに思わせたい意図を少し感じるので、製作者さんの思惑通りだとは思うんですけど。

BL苦手というか興味を抱けない人間なので、犯罪描写よりも同性の阿鳥先輩に対するクソデカ感情をどう自分の中で処理しながらストーリーを進めればいいのかわからなかったので、そういう点では多分私は彼のことを半分も理解できていないんだろうなと思います。残念です。

 

瑪瑙さんと切子さんはあまり本編ではスポットが当たりませんでしたが、特別ストーリー良かったです。悪魔だから人間に対して懇意にはできないけど、主人公に対しては思うところあってちょっと楽しんでるよ~というスタンスが、まさに悪魔らしくていいなと思いました。

ルリさんは典型的なツンデレ女子でかわいいのですが、やっぱり現代日本設定だとあんな幼い子がたったひとりで厨房担当してて豪華なフルコースとか作ったりするのが、なかなか受け入れられませんでした。生前貧乏家庭でネグレクトされていたなら、大人数にお出しできる本格フルコースの料理を学ぶ機会はあったのだろうか…?死んでからこっちで学ぶのもちょっと無理がある気がするし、なんか特別な厨房だったり魔法の調理器具的なものがあれば、納得できたかもしれない。でもこちらも特別ストーリーは本当に良かったです。

支配人もキャラとしては好きなのですが、外見があまりにもUNDERTALEのマスターに酷似していてちょっと…。よくあるデザインですしたまたまだとは思うのですが、プレイしていてどうしても気になってしまう自分が嫌。

 

◆総評

めちゃくちゃ人を選ぶ、でも私はめちゃくちゃ好きという作品でした。今までの石倉さんの手掛けるゲームって、特別嫌いな人はいなさそうな感じでしたが「誰ソ彼ホテル」は私みたいに好きな人はすごく好きだと思うんですけど、嫌いな人は本当に無理だと思います。

ここにきて一気にスタンスが変わったな~と思っていたら、最後のクレジットと制作秘話を見るに、今回新たにシナリオライターさんが加わった?感じですかね。企画・シナリオはそのライターさんが書いてキャラデザだけ石倉さんが担当した感じなのでしょうか?こういう方向でいくと思っていなかったので、ちょっと予想外です。

また、パズル要素までシナリオ担当さんが作っていたのは、ちょっとびっくりでした。普通にパズル担当の人がいると思ってた…。

うーん私は「誰ソ彼ホテル」が好きなので、今回のシナリオライターさんに対して不満は全く無いのですが、同時に石倉さんのゲームが好きだった身としてはちょっと複雑です。でも今までパズル要素までシナリオ担当が作っていた環境を考えると、そりゃ分業できたらそのほうが良いに決まってるんだよなあ…。

その辺の大幅な改善を受け入れられるかどうかは、個人的には次作の内容によるかなあという感じです。

 


 

誰ソ彼ホテル -脱出・推理ゲーム
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