花色日記

ゲームや女性向けシチュエーションCDの感想ブログ ネタバレ注意です

Reversible vol.3~チャラ系カレシ・平磨~ 感想

 

Reversible vol.3~チャラ系カレシ・平磨~ (初回生産分)

Reversible vol.3~チャラ系カレシ・平磨~ (初回生産分)

  • アーティスト:沖野靖広
  • 発売日: 2015/02/27
  • メディア: CD
 

 相変わらずネタバレ感想18禁CDですのでご注意ください。

 

 

◆購入理由

初めて購入した女性向けシチュエーションCD(R18)の「Reversible vol.1」↓ が思った以上に面白かったので、とりあえず同じシリーズ同じライターさんなら、まあ間違いないだろうということで購入。

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Reversibleは俺様系、癒し系、チャラ系、真面目系のそれぞれ違ったタイプのキャラが揃っているのですが、購入前に4種類とも全部サンプルを視聴したところ、癒し系と真面目系は何するかわからなくて(偏見)ちょっと怖いな…と思ったので今回消去法でチャラ系を選びました。

 

◆感想

・めちゃくちゃイライラするというわけではないけれど…

初っぱなから、映画を真剣に見ている時に横からちょっかい出される(しかも性的な)のは、個人的には結構イラッとポイントですね…。しかもヒロインから映画見ようって言ったんじゃなくてお前が見ようって言ったんじゃねーか!ヒロイン付き合ってくれてんのに早々に飽きてんじゃねーよ!

まあそのことを本人も自覚していて素直に謝ってくれるので、ヒロインもしょうがないな~と映画を中断して構ってあげちゃう流れですが、これ1回とか2回なら軽く流せますが頻繁にやられたらブチ切れ案件では?構ってちゃんは構ってちゃんでも、1の俺様系とはまた全然違った種類の面倒さを感じる。

 

 ・頭が良すぎてちょっとずるい

じゃあ、かと言って脳みそ空っぽタイプなのか…?というと、全くそんなことはなく。恐らく精神年齢が低いだけっぽい。

この人「俺ってこんなんじゃーん?」とか言って、暗に自分は馬鹿側の人間だという主張をしてきますが、むしろその逆でクッソ頭が良いが故にあえて馬鹿に見えるように振舞ってる感じがします。 常に優しく相手の意思を尊重するタイプに見えて、その実自分の思い通りの方向に誘導するのがめちゃくちゃうまいです。これは頭の回転が速くて口がうまい人にしかできない芸当。

たびたびヒロインに「馬鹿になっちゃえばいいじゃん」「馬鹿にならないと楽しめない」と言ってくるのですが、そういう自分は絶対に馬鹿にはならない。常に自分の中で安全圏をキープしているところは、いや~ずるいお人ですな~と思います。

 

 ・だからこそのヒロイン攻めパート

と言うわけでヒロインが攻められてるパートは優しいし紳士的だし完全にお姫様扱いして尽くしてくれるにもかかわらず、全て彼の思い通りに性行為が進められてる感じがしてなかなかもやもやするのですが、だからこそ逆にヒロインが攻める側のパートはとんでもなく痛快です。めっちゃ抵抗してくるやん。

普段なんだかんだで自分の好きなプレイにもっていってたのに、いざちょっと縛られたり乳首攻めされたぐらいでぎゃーぎゃー文句言ってくるのは因果応報感あって面白かったし、上手いこと猫かぶってる時よりも素直にかわいいと思いました。

 

 ・チャラ系男子×真面目系女子

…でここまでの感想からもある程度予想ができると思うのですが、このヒロイン多分かなり真面目系の女の子です。ということはこのカップル、少女漫画では結構王道のチャラ系男子×真面目系女子なわけでして。

まあ嫌いなわけがないんだよなあ。実際、すごく真面目でちょっと流されやすい女の子が、めちゃくちゃがんばって勇気を出して彼を攻める側に回ったのだと思うととんでもなくかわいいじゃないですか!

いつもなんだかいいように誘導されてるな~というのは彼女も感じてたっぽいし、ここらで日ごろの仕返し!的なプレイだったので、やはりこのヒロインも頭は悪くないのでしょうね。

ちなみに余談ですが、なぜこんなにヒロインの頭の良さまでたびたび書いているのかというと、のちのちRejetのCDの感想を書きたいと思っているからです。どれくらいヒロインの頭脳に差があるか見とけよ見とけよ~。

 

 ・で…結局は

「この人、外ではどんな感じなのか?」というところがいまいち把握できなかったのが、ちょっと残念でした。ヒロイン以外の人間とはどういうふうに接しているのか、チャラ系とはいうけど過去どんな女性遍歴だったのか?というところがあまりよくわからない。

場面転換もなければ回想や時間経過もない、最初から最後まで彼氏と彼女の2人だけの時間で終わってしまうこのタイプのCDでは、なかなかそれらを情報としてシナリオに組み込むのは難しいとは思うのですが…。 やっぱりチャラ系といえば、他の女性に対する接し方と彼女に対する接し方に差があればあるほど萌えると思うんですよね。確かにめちゃくちゃ彼女に甘えてるな~とは感じるのですが、でもそれ他の人にもそんなノリなんじゃないの?

彼女が名前を呼び捨てにするのを嫌がっていた理由が「みんながあなたのことを呼び捨てで呼んでいるから」という辺りからも、やっぱり女友達多そうなので、もう少し今までの女の子とどのくらい本気度が違うのかが見たかったなと思います。この手の口がうまいタイプは、ただ彼女に好き好き大好き愛してるって言ってるだけじゃ信用できないのである。

 

◆総評

そこまで苦手な要素もない代わりに、めちゃくちゃ心に刺さったわけでもないかな…という感じでした。私がそこまでチャラ系好きかと言われると、まあ嫌いじゃないけど…レベルなのが大きいので、もうこれは個人の好みの問題です。申し訳ない。

しかしこのCD、とにかく聞いてる女性への配慮がすごかった。 特に巨乳フェチってキャラとして書きやすいと思うんですけど、自己投影しながら聞いてる女性なら自分と比べてしまうので、できる限り作中で胸の大きさに言及されたくはないだろうなと思うのです。だから巨乳フェチではなく彼女の胸フェチにしよう!というのを最後まで徹底的に貫いていたのはすごいと思います。

彼女の胸に対して「やわらかい」という台詞はあれど「大きい」という台詞は一度もなかった。本当に女性に対する配慮を感じました。

 

というわけで女性攻め要素は結構ガッツリあるけれど、意外にもこの手のシチュエーションCD(R18)慣れしてない方にもオススメできる感じはします。こんな頭の中でひねくり回した記事を書いてる人間が言うのもアレですが、わりと何も考えず明るく楽しく聞けるCDだと思いました。