花色日記

ゲームや女性向けシチュエーションCDの感想ブログ ネタバレ注意です

大繁盛! まんぷくマルシェ3 感想

アソボックスさんのアプリは数年前に「再生! カラカラ惑星」から手をだしたのですが、 これが今までやってきた放置ゲーの中でもかなり面白い!というわけですっかりファンになってしまい、それから間を置かずに配信された次作「大繁盛! まんぷくマルシェ」に、そりゃもうガッツリハマったのでした。

遂に待望の3作目が配信されたとのことで、年末からちまちまプレイして少し前にエンディングを迎えたのでまとめておきます。

1~3まですべて含めたネタバレありです。また攻略情報は一切ありません。感想のみですのでご了承ください。

 

◆ゲームシステム

ゲームの大まかな内容は大体1、2と同じで、とんでも料理をたくさん売っては新しい地獄のような料理を開発していくの繰り返しですが、今作は他の国々を巡ってそこでマルシェを開くというシステムに変わりました。今まで王都のみで少し閉鎖的だったところが、かなり壮大なスケールになって嬉しいです。

あとキャラと親交を深めるための「おでかけシステム」が加わり、今までと比べてさらに乙女ゲー要素が増しました。元々まんぷくマルシェは女性人気が高いゲームだったので、ユーザーの求めるものについにダイレクトにアタックしてきた感じがします。

ただ、これは少し思い出補正も入っているのですが、ゲームシステムに関しては私は1が一番好きでした。なぜかと言いますと、このゲームのメインであるとんでも料理の開発、いわゆる「ネオ料理」が一番やべー感じだったのが1だからです。

2と3は「いやこの組み合わせ現実世界でも普通にあるし普通においしいやつじゃない?」みたいなのが結構多くて…。例えば3の料理だと、オレンジ×ヨーグルトとか抹茶×牛乳とかはちみつ×りんごとかチーズ×アスパラとか、食べる前からいやそれおいしいやつやん!ってわかるものが多くて物足りなさを感じました。

それに比べると1は本当にやばかった。組み合わせがもう完全に人間の食べていいものではなかったし。逆に組み合わせは意外と悪くないんじゃないか?と思った料理は、絵面が地獄になってできあがってくるんですよ。私は今でも「豆腐と煮魚は普通に美味しいやつでしょ」と思っていたのに、できあがったらまさかの豆腐に魚をそのままアバウトにブチ込んだ料理とか、たい焼きの口の中に人参やら唐辛子やらを突っ込んでいる上に、なぜかそれらが詰め放題であることをアピールしてくる1の料理達が忘れられないのです。詰め放題で何が嬉しいというのか。 あと1は食材集めも地味に楽しい要素の一つだったんですよね。うーん、遊びやすさはシリーズを追うごとに断然良くなっていってるのですが、本当に好みの問題で私は1のシステムが好きでした。

 

◆ストーリー

とても楽しかったです。正直1作目と2作目でかなり綺麗に終わった感があったので、「3作目ってすることあるのかな…」と思っていたのですが、完全に杞憂でした。

今まであまり深く出てこなかったのでさらっと流していた「王都以外の他の国ってどんな感じなの?」というところが知れたのはすごく良かったです。国を巡ることで、これもまたさらっと流していたシェフ達の過去とか家族友人関係とか知れるし、そうそう!そこ知りたかったんだよ!という感じで。1、2で会話の中だけでちらっと出てきたキャラが新キャラとして登場したのも、今までのファンへのサービス感があって嬉しかったです。敵側のオニオンの掘り下げがあったのも大きかったですね。

ただ、最後のエンディングは少しもやもやするところがありました。本来なら私、容易な結婚エンド大好きです。なんなら女の子キャラとも結婚させてくれよ(身勝手な百合厨)というレベルなのですが、今回はエンディング手前で王子様とサフランが主人公に「これからも、もっと色んな国を旅してきていいよ!それが主人公には合ってると思うよ!」と後押ししてくれていたのに、実際はどのキャラのルートでもその提案が果たされたものはなくそこだけが残念でした。

主人公にはそれだけの才能があるからこそ言われた言葉だったと思うので、このやりとりがあった後に結婚エンドだとちょっともったいないな~と。てっきり主人公は料理の旅に出ることが前提のエンディングになると思っていたのですが…。

しかしここまで考えてふと、今のままのエンディングでも唯一「主人公旅エンド」を叶えられるキャラがいたことに気付く。もしかしてこれオニオンエンドもあったのでは…?あれ…?

 

◆キャラ

ユーカリネリネ

ユーカリは1の時からずっと私の大本命です。0からのスタートで途方に暮れる中、一番最初に駆けつけてくれるキャラってだけでも尊いのに、ゆるふわ食いしん坊巨乳お姉さんってもうかわいい以外の言葉がない。今回のおでかけシステムで初めてお花をもらった時、ただただ結婚しようと思った。

エンディングも、お互い別の道を歩みつつも頑張り続けるお友達同士って感じですごく良かったのですが、もうちょっと百合寄りのエンディングでも私は全然構わなかったんですけどね!!!(強欲な百合厨)

ネリネは姉御系のお姉さんで、こちらもかなり好きなタイプでした。特にロゴについてのエピソードは、本当の名前はちょっと恥ずかしいっていう気持ちもわかるし、でも本人がちゃんとそれを大事にしているのが伝わってきていいな~と思います。

努力家タイプなのにその努力があまり押し付けがましくないのも、爽やかで好印象でした。全体的にバランスがとても良いキャラだったと思います。

 

フェンネル・バジル

乙女ゲー要因。1から相も変わらず、この人主人公がいなくなったらどうするんだろう…生きていけないのでは?と思わせられる。

ところで今回プレイしていてめちゃくちゃ気になったのですが…フェンネルって病弱だっけ?フェンネルの母が病弱設定だったのはしっかり覚えていたのですが、本人がそんないつ死んでもおかしくないレベルの病弱だった記憶がなくて、呆気にとられているうちにあれよあれよと主人公と結ばれてしまった…。私が忘れているだけな可能性が高いですし、ちょっとその辺気になるので余裕がある時にでも、もう一度過去作をプレイし直すかもしれません。

バジルくんに関しては、ドジっ子ショタをフェンネルのパートナーに持ってきたのはすごくいいなと思います。それこそ今までこの人大丈夫?感あったフェンネルがしっかりお兄さんらしく教えてあげてて、お互いの良さを引き立てていたんじゃないかな。

ただ、バジルくんがフェンネルに着いて行くのはまったく構わないのですが、最後に本当の家族にこれからもフェンネルの元で働くことをきちんと説明しに行くシーンがほんの少しでも欲しかったです。彼の話を聞くに、家族から疎まれていたわけではなく、むしろ愛されていたみたいなので、そんな子が行方不明になったら、いくら生活が厳しくても家族みんな心配してるだろうに…。

 

・マジョラム・オレガノ

オタクの理想を詰め込みまくりな、友達とか恋人にしたい系ギャル。もう本当にいい子だし頭も良いんですよね。今回、学校を辞めたこととか魔法の勉強のこととか交換留学とか、これ結構リアルでもどうしようか悩むよな…というエピソードが多かったのですが、それらをしっかりマジョラムらしく解決してかっこよかったです。

今回のスチルで一番好きなのはマジョラムのスチルだったりします。魔女感が溢れててすごく素敵。

オレガノは、2のマジョラムの会話でだいぶ掘り下げられていたので、今回めちゃくちゃ楽しみにしていました。反面、弟くんがもし思春期で反抗期真っ只中でマジョラムに厳しく当たってたらどうしよう…マジョラムあんなに弟くんのこと大好きなのに…と心配していたのですが、全くの杞憂でした。お姉ちゃん子のいい子で本当によかった~。

頑張って姉貴呼びしつつもたまにお姉ちゃんになっちゃうのは「はー弟系ショタ好きの萌えツボしっかり押さえてきますわ」という感じで、お察しのとおり今回の新キャラの中で私が一番好きなのはオレガノです。

 

ブーケガルニ・ディル

ブーケガルニはシェフ達の中で一番精神年齢が幼いと思っていたのですが、その分今作での成長が凄まじくてびっくりしました。本人がバカ単純で真っすぐな性格なのと、島のためとはいえ、やっぱり魔王計画そのものが地に足着いてない印象だったのですが、それらを全て現実的に解決してしまった。それもブーケガルニの自己犠牲的な選択によって。

あとこの人、フェンネルみたいな計算尽くでの女性の扱いは全くできないにもかかわらず、女性が喜ぶことを無意識にしてくるよな~と1、2から思ってます。今回だと、例えば小舟で海に連れだしてくれて船いっぱいの花をもらって喜ばない女の人は、なかなか少ないんじゃないでしょうか。私なら即オチする自信がある。

エンディングに関して上記で結構不満をぶちまけたものの、正直結婚したら一番主人公のことを幸せにしてくれそうですし、ブーケガルニなら結婚エンドでもいいかな~とちょっと思ってしまいました。あとロン毛の男性キャラがあまり性癖ではないので、最後さっぱり髪を切ったのも非常に好みなわけでした。

ただ、1の時ってブーケガルニは軽くマジョラムとフラグ立ってたような気がするんですが、それが2から全くなくなったのはちょっと寂しいです。主人公とブーケガルニの組み合わせも好きですが、マジョラムとの組み合わせも好きでした。

ディルさんは見た目おっさんなのに、終始ワンちゃんなのがかわいすぎてずるい。正体がもう100%予想つくのに、エピソード内で一度もはっきりとは明言されなかったところも、個人的にポイント高いです。

あと地味に、チューベローズ様がどのキャラからも様付けで呼ばれてたのが好きです。古いけどぷよぷよのサタンさまみたいなものなのだろうか。この2人はまさか別れないだろうと思っていたので最後驚きましたが、お互いがお互いの気持ちをちゃんと理解している上での別れですし、チューベローズ様もマジョラムのところで楽しくやってそうなので素直に良かったね~という感じでした。

 

・ミツバ・シオン

ブーケガルニに並んで成長が目覚ましかったなという印象でした。実はかなり百合寄りでおいしいキャラにもかかわらず、私は1、2のミツバちゃんが少し苦手でして…。理由は豹変した際に、いくらギャグでもミツバちゃんの言動に寄って割を食うキャラ(大体男性陣)がいるのが、結構引っ掛かってたんですよね。豹変してないときは素直にかわいいな~と思うのですが、その豹変が彼女自身の深層心理が現れているのか、それとも全然関係ない霊が憑依してそうなってるのかがわからなくて、後者ならいいのですが前者なら普段そんなこと考えてるのか…と思って少し引いてしまうのが正直なところでした。

しかし今回は豹変シーンも少なく、本当にストーリー的に大事なところだけだったのと、それによって自分を変える方向に一生懸命がんばっていたのがすごく良かったです。スチルも、今までは主人公のことを王子様扱いしていたのに逆に主人公が守られる側の絵になっていて、やっぱり好きな人を守ろうとする精神的に強い女の子はいいよね…(セーラームーン世代)と改めて感じました。

シオンは、おっと結構ニッチな性癖持ちに刺さりそうなキャラ持ってきたな~と思いましたが、私はそのニッチな性癖持ちなので彼に関しては、もはや何も言うことはない。好きです。

新キャラの中ではディルさんに続いて結構力仕事をごりごりしてくれるので、精神的にも強いほうなのかな?と思っていたら、やっぱり年相応に脆いところがあって、それを自分でもしっかり認めているのが良かったです。エピソードも最初から最後までいい話だったと思います。

 

・リンドウ&キキョウ

1、2でもそうだったのですが、いつ見ても「が…がんばれ!」と心の中でこっそり応援してしまうキャラでした。もういっぱいいっぱい感がすごい。

1をプレイしていた時最後に仲間になるのがリンドウだったので、ゲームのトップ画の彼のイラストを見るたびに、青髪眼鏡…クール系か…?もし「なんだその料理はくだらない…ふん、俺がそのような低俗な料理を作るとでも?」とか言ってめっちゃ見下してくるタイプだったらどうしよう…と、それまでのキャラがみんないい子だっただけに不安でいっぱいだったのですが、いざ仲間に加わったら堅物真面目系か~良かった~!とすごくホッとしたのを覚えています。

エンディングも、おいおい8年はなげえよ…とツッコミつつも、でもまあそこがリンドウらしさなんだよな~と微笑ましい気持ちになったので嫌いではないです。

逆にはっきり言います。本当に申し訳ありませんが、キキョウは3で唯一苦手な要素でした。こういう無気力天才肌俺様系って、他の作品なら全然気にならないし、まんぷくマルシェでも完全な敵側なら全く構わなかったんですよ。でも味方側では正直キツかったです。

他のキャラ、特に新キャラ達が軒並み働き者のいい子ばかりだったので、常にサボってるというだけで個人的にはイライラしました。サボるだけじゃなく口も態度も悪いし、何よりこの人が絡むとリンドウがかなり割を食うので、それも嫌でした。リンドウのことは、別にめちゃくちゃ推してるわけでもないのに大げさかもしれませんが、見ていて気持ちのいいものではなかったです。

あと上記のリンドウと全く逆で、最初のトップ画でのイメージではゆるふわ不思議系天才キャラかな?リンドウが真面目タイプだし、ちょっと生活力の足りないふわふわにこにこしてる、こうお世話したくなるような…と勝手に思っていたのも大きかったのかもしれません。何度も言いますが、他の作品や敵側ならこういうタイプも普通にいいのにな~と思うので非常に残念でした。

 

・オニオン・ジュリィ

最後までぶれることなく自分の信念を貫いていて、個人的にはかなり好きなタイプのキャラでした。いつもはハッピーエンド派なのですが、もしこれが最後にオニオンの気持ちが変わってマルシェ側と仲良くなっちゃってたらここまで好印象を抱くことはなかったかもしれません。やっぱり過去が過去ですし、その過去もなるほどな…と非常に納得のいくものでした。

だからこそ、ストーリーの段落でも少し書きましたが、オニオンエンドちょっと見たかったです。またお互い色んな国を回りつつ、たまに出会ったら勝負するようなそんなライバル関係に落ち着くのもいいよな~と思いました。ジュリィもいるしね!個人的にはあれだけモテモテの主人公ですが、主人公自身はなんだかんだで1からずっとジュリィが一番好きなのでは?と思っています。ジュリィ正妻説。

 

◆総評

1と2の内容まで触れていったらとんでもなく長い記事になってしまって反省。

3作目まで続いたまんぷくマルシェシリーズも今回が最後だそうで。寂しいけれど、どれも綺麗なエンディングで、本当にプレイして良かったなと思いました。

何かおススメのアプリゲーない?と聞かれた時に、私が迷わず薦めるのがこのまんぷくマルシェでした。 課金なんて全くしなくてもクリアできる良心設計故に、少しでも応援したくてシリーズごとにお礼課金もしていたのですが、今ではすっかり無料アプリゲーの中では定番レベルの人気タイトルになって嬉しいです。

これからもアソボックスさんを応援するとともに、次もまたマルシェみたいな素敵なゲームが遊べることを楽しみにしています。

 


 

大繁盛! まんぷくマルシェ
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マルシェほど細かいストーリーがあるわけではありませんが、手軽にできて楽しいのでカラカラ惑星もおすすめ。

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